ワン・セカンド 永遠の24フレーム

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これは中国文革の時代に、わずか一秒だけ映っている娘の姿を観るために脱走した男の話。


私にとっては、一枚の写真が大切だった頃を思い起こさせてくれた映画でした。かつて、写真という一枚の「記録」に、溢れんばかりの「記憶」を詰め込んでいた時代がありましたよね。


終盤、彼は娘が写っている唯一のフィルムを奪われ失います。激しく抵抗し取り返そうとする渇望感。大量複製と保存が容易に出来ず、「失くす」ことの意味が今とは大きく違ったことを思い起こさせてくれました。記録を失くすことが、ひとつのドラマを紡ぐ時代がありました。


ラストシーン 大切な記録を失くしたことが必ずしも喪失ではなく、次への一歩を促してるようで印象的でした。

#東座 #塩尻