ファッションが教えてくれること

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ヴォーグ誌の編集長アナ・ウィンターに迫ったドキュメンタリー。「プラダを着た悪魔」を彷彿とさせるが、原作者は否定してるとかw


とっても素敵な映画でした。最近ちょっとLGBTQ+ネタが多くて食傷気味だったし(Ooops!!) たまには華やかでエネルギッシュな映画も良いわねw
心に残った話は二つ

 

①彼女の父親が、まだ仕事に情熱を持っていたのに引退した理由を尋ねたら、「I get too angy」と答えたという話。彼女も「仕事をしていて腹が立つことはある。それが抑えきれなくなったら私も引退するときね」と言ってた。これは、自分にとっては衝撃的だった。私なんて怒りを糧にして運動をしてきたから。エイズ・サポート活動のときも、松本市の同性パートナーシップ宣誓制度の延期を主張したときも。でも、怒ることに疲れていたのも確か。自分の生き方として何か調整が必要だとは常に感じていた。仕事が上手くいってなくても彼女はフラストレーションに飲み込まれない。すぐ的確な指示をだしていく。彼女の中には確固たる何かがある。だから怒りでブレたりはしない。それは、ある種の凄みのようでもあった。「怒りは糧にならない」ー とても重要なことを学んだ気がする。

 

②「ファッションは過去を振り返らない。常に前を向く」というアナの言葉。私たちは過去と同じ未来を生きることはない。人類の歴史でもそうだし、個人の人生でもそう。でも、どう異なる明日をつくるかは今日の生き方にかかっている(これは谷川俊太郎の詩「明日」の受け売りだけどw)。アナや他のスタッフの猛烈ぶりをみていると「わたしも明日のために、もうチョット頑張ろ」って信州の片隅で思ったりするw いろいろと元気がでる映画だった。